ねこたまごさまの活動レポート~その2

第5回ピンクゴールドリボン運動助成金の助成先「非営利型一般社団法人ねこたまご」さまから最終活動報告書をいただきました。(活動期間2025年8月~2026年1月)
ねこたまごさまは札幌市動物管理センターからのレスキュー活動や譲渡活動、ねこたまご+CAFEで保護猫カフェを運営されています。

助成金の財源は、すべてご支援者からのご寄付となっています。ご支援いただいた方や当センターの活動に興味をもっていただいた方へ、寄付がどのように利用されているのかをご報告するため助成先団体に活動報告書の提出をお願いしています。
活動期間前半の活動報告書は下記リンクからご覧ください。

活動期間 2025年8月~2026年1月

8月
●8月9日 動物あいごセミナー開催

小学校中学年・高学年を対象に、当会代表が保護猫活動の内容や最期まで動物を飼うことの大切さについてお話ししました。
また、人形の乳飲み子猫によるほ乳体験や、普段見ることのできないセンターの裏側見学なども行いました。

●多頭飼育崩壊の灯(あかり)ちゃん

長年関わってきた高齢独居男性宅における多頭飼育崩壊事案です。飼い主は適正管理が困難な状況にあり、猫は屋外への自由な出入りが常態化。
灯ちゃんは、過去に複数回の妊娠・出産歴が確認されています。この年の春、灯ちゃんの妊娠が確認されたため、出産前の保護について飼い主と合意を得ていましたが、その約束は守られず保護は実現しませんでした。その後出産があったと推測されますが、子猫の所在は確認できませんでした。飼育環境は屋外自由行動であり、地域にはキツネなどの野生動物の出没も確認されていることから、子猫の生存率は極めて低い状況であったと考えられます。
8月になり妊娠していることが確認されたので再度交渉を行い、最終的に保護に至りました。
お盆時期である保護日にちなみ、「灯(あかり)」と命名しました。

●8月のイベント
  • 8/3 店内子猫お見合い会
  • 8/9 札幌市動物愛護管理センター合同譲渡会、動物あいごセミナー
9月
●9月18日 動物愛護管理センターで衰弱していた 2 頭を保護

むんちゃん♂ごんちゃん♂はどちらも10歳。多頭飼育宅より札幌市動物愛護管理センターに収容されていた一族の子です。
収容中、この2匹の体調が優れないことがずっと気になっていました。むんちゃんは風邪症状がひどく、鼻詰まりで口呼吸、匂いも分からないためか食欲もあまりないとのこと。ごんちゃんは収容時からお腹が腫れて管理センターでエコーをした所、肝臓から膵臓にかけて腫瘍があり、2頭とも酷い水下痢で当法人で保護する事になりました。
ごんちゃんは精密検査をした結果、腫瘍が大きすぎて内臓が押しやられどの部位がどの臓器なのか分からないほどでした。手術で切除するにはほぼ無理な状態で、このまま緩和ケアに入り看取ることに。
そして、12月19日、ごんちゃんはスタッフに見守られる中永眠しました。

●9月のイベント
  • 9/6 ミュージックパブは~もに~ チャリティーライブ
  • 9/15 店内お見合い会
  • 9/23 動物愛護フェスティバル in 札幌
  • 9/26 保護猫の命を守るチャリティーマルシェ
10月
●10月27日 鵡川町のキキ&ララ&リリ

キキ&ララ&リリは、ずっとフォローしてきたむかわ町の一人暮らしの高齢女性が施設に入居することになり保護した子達です。
実はもう一頭高齢の 23 歳の♂猫がいたのですが、彼はすでに看取りの状態で無理に移動させるより、このままお母さんに看取ってもらうほうが良いと判断しその子は置いてきました。
リリちゃんは 20 歳と高齢でかなり痩せ細って心配ですが、ご飯はドライフードを食べているとのこと。
みんな避妊手術済で、とても甘えっ子で人を信頼している子達。途中で手放すことになったけど、愛情はしっかりと注いで育てていたんですね。
だからこそ、大切な我が子を守るためにも、最後まで飼育出来る手立てを先に用意することが大切です。

●10月のイベント
  • 10/3 北海道矯正展
  • 10/4 チャリティーフリーマーケット
  • 10/25 札幌市動物愛護管理センター合同譲渡会
11月
●11月13日 民家に捨てられていた子猫達

札幌市動物愛護管理センターより保護した4頭です。大きさがバラバラな子猫達が全部で 7 頭も民家の庭にいたそうです。おそらくはどこかの家で生まれて捨てられたのでは?とのこと。であれば、その家は多頭飼育崩壊になっているかもしれません。
7頭のうち風邪を引いている 2 頭と、離乳期ギリギリの小さい 2 頭をねこたまごで保護しました。
日に日に寒さが厳しくなっていくこの時期は風邪ひきが多く、体調が悪い子猫が多く収容されています。

●11月のイベント
  • 11/1 店内お見合い会
12月
●12月4日 留萌のバス停に捨てられていた子達

北海道は積雪となり、気温もぐっと下がり本格的な冬のシーズン到来です。
それでもまだまだ子猫たちはやってきます。生後4週ほどの6頭の子猫達が留萌のバス停に捨てられており、留萌振興局より保護依頼が来ました。留萌では同じような手口の遺棄がこの年で 4 件目とのこと。愛護動物の遺棄は犯罪となるため、振興局から警察に通報しています。
真冬の北海道で外に遺棄するなんて、寒さで死んでもいいと思っているのか、キタキツネに食べられていたかもしれません。
この子達は運よく発見され助かりました。

●12月のイベント
  • 12/27 札幌市動物愛護管理センター合同譲渡会
1月
●1月19日 釧路多頭飼育崩壊

今年の年明け早々に、釧路総合振興局より各愛護団体宛にメールで多頭飼育崩壊の保護相談が入りました。昨年、釧路管内で立て続けに 3 件の猫の多頭飼育崩壊が発覚したのです。
① 猫 21 匹
② 猫 25 匹
③ 猫 17 匹
ツキネコ北海道様が窓口を引き受け、犬の保護活動を行う犬の M 基金様が避妊去勢手術をしていない緊急性の高い子達を成猫・子猫合わせて27 頭、釧路総合振興局とリレーで札幌までの搬送を引き受けてくれました。今回の子たちは、しっぽの会様と犬の M基金様、ツキネコ北海道様、そしてねこたまごでそれぞれ手分けして保護となり、ねこたまごでは27頭中14頭を引き受けました。
北海道では各地で多頭飼育崩壊が多発しており、後継飼育人がいないまま高齢飼い主が入院や施設入居、または亡くなってしまう事例も増加しています。自治体には札幌の「あいまるさっぽろ」の様な多数収容出来る施設を持ち合わせていないことが多く、愛護団体や個人の保護ボランティアが引き受けざるを得ない状況が続いています。
今回の様に各団体で出来ることを分担して協働で取り組むことが、北海道における今後の活動で必要になってくると思います。

●1月のイベント
  • 1/18 吉田学園動物看護専門学校お見合い会、 ダイヤ書房お仕事体験フェア2026

●活動期間全体を通して

2025年度は2月末時点で263頭を保護しており、これは当団体における過去最多の保護数となっています。多頭飼育崩壊や高齢者の飼育困難、遺棄などの相談が増加しており、現場対応・緊急保護が続いている状況です。
また、本年度は FIP(猫伝染性腹膜炎)を発症した猫が24頭と、こちらも過去最多となりました。
FIPは早期発見・早期治療により救命できる可能性が高まっているものの、高額な医療費が大きな課題となっています。現在はモルヌピラビルによる治療が主流となり、以前と比較すると治療費は抑えられるようになりました。しかし、それでも1頭あたり20万円〜30万円程度の費用が必要であり、複数頭が同時に治療を受ける状況では医療費の不足が深刻です。

ねこたまご様は助成金をFIP治療などの医療費に使用されています。医療費は高額なため助成金で支援できるのはごく一部にすぎませんが、弊センターの助成金は治療費や健康診断、薬代など全般に利用できますので、医療費でお悩みの団体は動物保護サポート助成へのご応募をご検討ください。
活動の詳細や最新の情報については、ねこたまごさまのウェブサイトやブログ、SNSをご覧ください。活動をお見かけの際は、温かいご支援をお願いいたします。

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